【アニこと】アニメの名言 これは使える！ / ただの名言集じゃない！、アニメの名言と著名人・偉人の格言のコラボレーション！モチベーションを上げるアニメの名言を貴方に

学園都市第二学区にある
風紀委員〈ジャッジメント〉訓練所では
大勢の志願生が訓練をしていた。

既にジャッジメントに所属してから
1年が経つ白井黒子も一応ながらも
訓練に参加はしているが、
「今更志願生と一緒に訓練なんか……」と
愚痴をこぼしている。

そんな黒子の隣で訓練していた初春飾利は、
訓練について行けずに疲れ果て、
壁に手を付き息を整えていた。

それを見かねたのか、
初春に水筒を差し出し気遣う黒子。
二人はそのままベンチに座り、
お互いのことを話し出した。

「白井さんはジャッジメントに
 なってもう1年なんですか。
 じゃあもう現場に出て活躍
 されているんですね」

「も、もちろんですの」

と、本当はまだ現場経験のない
黒子は慌てながらも取り繕う。

「やっぱり私みたいのじゃ
 無理なんですかね。
 私トロくて……
 でも、ジャッジメントになれば
 そんな私でも変われるんじゃないかって
 志願したんですけど、
 訓練に全然ついていけなくって」

「己の信念に従い、
 正しいと感じた行動を取るべし。
 ジャッジメントの心得のひとつですの。」

学生のテストの点数だったり、
社会人のノルマ達成率等々．．．。

どれだけ努力してきたかは問題ではなく、
重要なのは結果だという考え方。

確かに判断基準として重要ではあるが、
それが全て正しいとは言えない。

現在の結果よりも、
次に大きな結果につながる「過程」も
あるからだ。

そこそこの結果を出しても、
要領よく、ずる賢くやった「結果」は
次の大きな結果にはつながらない。

ある程度年齢を重ねると
生き様は顔に出るという。

結果に辿り着くまでに、
いったいどんな道を辿ってきたのか。

それは、自分自身が納得できる行動だったのか。
それとも、流されるまま流されただけなのか。

同じ結果になるとしても、
そこに至る道はいくつもある。

結果がどう出るとしても、
正しいと思った道を進むほうが、
自分を納得させられるだろう。