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アニメの中の素敵な言葉

〔アニメ 名言集 / これは使える!/ ネタバレ〕 新世紀エヴァンゲリオン 12話 葛城ミサトの言葉(4)

アニメ 名言集 / これは使える!/ ネタバレ【アニメの中の素敵な言葉】
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新世紀エヴァンゲリオン 12話 『奇跡の価値は』

【奇跡ってのは、起こしてこそ、
 初めて価値が出るものよ】


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突如、衛星軌道上に現れた使徒は、
サーチ衛星を破壊し、消息を絶った。

受信した一部のデータから、使徒本体が
ネルフ本部に落下してくると予測され、
所内に緊張が走る。

そうなれば、辺り一面、本部もろとも
海の藻くずと化すだろう。

マギも、全会一致で撤退を推奨している。

三佐に昇格したばかりのミサトは、
決断を迫られる。

指令と、副司令が南極に出向いており
使徒による電波障害で連絡が取れない今、
その全責任を担っているのだ。

ミサトの出した結論は、
特別宣言D-17の発令であった。

数時間後、半径50キロ以内の全市民は避難を完了し、
三人のエヴァパイロットが招集された。

静かな一室に、アスカの驚く声が響き渡る。
ミサトが、あまりに無茶な作戦を口にしたからだ。

それは、落下予測地点にエヴァを配置し、
ATフィールド最大で直に使徒を
受け止めるというもの。

落下コースが大きく外れたら?
機体が衝撃に耐えられなかったら?

不安を募らすパイロット達の質問に、
「アウトね」
と軽い調子で答えるミサトであったが
事実、他に方法が無いのだ。

何もかも諦めるのか、
エヴァに全てを賭けるのか。

これでうまくいったら奇跡だと
顔を曇らせるアスカに、
ミサトが真顔で言い返す。


「奇跡ってのは、起こしてこそ、
 初めて価値が出るものよ」

「希望とは、物事がそうであるから持つものではなく、

物事がそうであるにもかかわらず、持つ精神なのです。」

-[ミヒャエル・エンデ]


「モモ」、「はてしない物語」等、ファンタジーと哲学を融合させた数多くの作品で愛される、ドイツの児童文学作家、ミヒャエル・エンデの言葉だ。







希望とは、物事が良好な時に足元から
自然と湧き上がるものではなく、
あまり良好とは呼べないにもかかわらず
自分の足で近づき、手に入れるものだ。

まずは行動する事とよく言われるが、
気分の良い時なら誰にでも行動は出来る。

気分の乗らない時、更に言えば、
最悪の状態で行動して、始めて価値が出てくる。

もし最初の一歩が踏み出せないとしても
気に病む必要はない。

それは弱さではない。

「やる気」とは無縁の無機質な機械でさえ、
その動き出しには莫大な電力が消費される。

思い悩む人間ならば、尚更、
初動にはエネルギーが必要だ。

しかし、人は機械の様に電源から直接
エネルギーを貰う事は出来ない。

食物をエネルギーに変換するには、
時間がかかるし、通常人はエネルギーを
電気の様に直接的に、出したい時に、
任意に出せるようには出来ていない。

では、人は何をその代替にできるのだろうか。

それは「時間」である。

人は、時間と共に変化する。

一歩踏み出した後の自分が、
何を見て、何を考えているのかは
踏み出してみないと分からない。

そのわずかな時間を信じる事でしか
先には進めないのだ。

一歩踏み出せば、何かが変わる。

それは時間を味方に付けるという事。

時間を敵に回し、やり過ごすのではなく
何かが変わると信じて、一歩を踏み出してみる。

ただ一歩踏み出す事が出来れば、
その一歩は、次の一歩へとつながり、
はっとして振り返った時、奇跡はもう
起きていたと気が付くのだ。

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