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アニメの中の素敵な言葉

〔 2017 春 アニメ 名言 / これは使える!〕 ゼロから始める魔法の書 6話 ゼロの言葉

アニメ 名言 / これは使える! 【アニメの中の素敵な言葉】
©2016 虎走かける/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ゼロの魔術師団

ゼロから始める魔法の書 6話『十三番』


【その始末をつけるために手を汚さなければならないのなら、
 吾輩はこの手を汚すことを選ぶ】


©2016 虎走かける/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ゼロの魔術師団


激しく魔法で戦うゼロと十三番。
ゼロに加勢しようと獣の傭兵は
あがくが、どうにもならない。

その時、鐘がなり、ゼロと十三番は
突如戦闘を止める。

それは食事の時間を告げる鐘だった。

あっけに取られる獣の傭兵とアルバス。

十三番に連れられて大広間に入ったゼロ達は、
食事をしながらゼロの書について話し、
十三番からあれは盗まれたものであり、
それを操つるゼロの魔術師団に罪があると聞く。

アルバスは途中まで反論するが、言い返せなかった。

そして十三番は、アルバスには利用価値があるので、
協力するなら更なる知恵と力を与えると言うのだった。

食事を終えた後、ゼロと十三番は
二人で城の渡り廊下を歩きながら会話し、
ゼロは、魔術師から魔力を奪った
十三番の行為を禁忌だと避難したが、
十三番は、ゼロの魔法書さえ
取り戻せば全ては終わると言い返す。

それに答えてゼロは言った。


「ゼロの魔法書、あれは吾輩の本であり、
 吾輩の罪だ。その始末をつけるために
 手を汚さなければならないのなら、
 吾輩はこの手を汚すことを選ぶ」

「つらつら人間の一生を見るに、罪といふ事よりも、

罪といふ事を自ら知らざるものほど

大なる罪人はあらじと、思はるなり。」

-[北村透谷]


日本の明治期に活躍した評論家・詩人である北村透谷は、こう言い残している。






文語体で少々わかりにくいが、口語にすると

「人間の一生を見た時、罪を犯した事よりも、
 罪を犯したという事に気づかない事ほど大きな罪は無い」
ということである。

人は、生きていれば必ず罪を犯す。

それは法律に触れ無いまでも、
道徳的な意味も含めての罪だ。

「過ち」と言い換えたほうがしっくりくるかもしれない。

私達は、それについて心の中でうまく言い訳をして、
心のバランスをとっている。

誰しも、自分が罪人だと思いたくないからだ。

心の中の言い訳は、ほとんど無意識で行われ、
罪を犯したと認識することさえないくらい自然に行われる。

例えば、日常生活の中で、待ち合わせに遅れて行ったとする。
心の中では直ちに、それは途中で渋滞したからだ、とか、
家をでる前に引き止められたからだ、などの理由付けをして、
素直に過ちを認めようとしないように働く。

そこで、相手がどれだけ不快な気持ちで待ちぼうけていたか、
まで思い至って反省する人は、稀だろう。

罪や過ちは、こうした心の仕組みのせいで、
それと気が付きにくい。
そして、過ちかな、と思っても、
誰しも自分が悪いと思うのは不愉快なもので、
なかなか認めようとしない。

自分の罪や過ちに気が付かないのは、
許されることだろうか。

いちいち細かいことまで考えていたらキリがないが、
中にはきちんと自分の非を認めて、
対応すべき時もあるのでは無いだろうか。

私達も、できることなら自分の非を
認められるほどの度量を持ちたいものだ。

罪を犯すことよりも、
罪を犯したことに気づかないことの
自身の無知を認め、
そして、自分の非を認めて
それを正すことから始まることもある。

それは大切なことだ。

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