31May
アニメ 名言 / これは使える!【アニメの中の素敵な言葉】
©小山宙哉・講談社/読売テレビ・A-1 Pictures
宇宙兄弟 73話『道なき月に道を』
【最初は何だって仮説だろ?】
©小山宙哉・講談社/読売テレビ・A-1 Pictures
日々人は閉鎖空間でパニック障害を
発症してしまい、月ミッションから
外されることになった。
日々人は上司に、このことは医師と
我々だけの秘密にして欲しいと頼み、
了承をもらう。
その頃六太は、バギーの
軽量化で悩んでいた。
軽量過ぎると月面の低重力下では
ポンピングしてしまうし、
かと言って重量を重くすると、
打ち上げに負荷がかかる。
悩む六太は良いアイディア
を思いついた。
かつて勤めていた自動車メーカーで、
六太が取り組んでいた研究が活かせるか
もしれないのだ。
早速昔なじみの後輩に連絡を取る六太。
六太は車体にポリカーボネイト製の
フロントウィンドウを取り付け、
そこに仮想の道を投影する案をメンバーに話す。
宇宙飛行士にとって危険なクレーターを避け、
安全な道をそこに投影する計画だ。
しかし、皆にはいまいち乗り気に
なってもらえない。
笑い飛ばすメンバーもいた。
そんな中、六太は皆に言った。
「新しいもの作ろうって話なんだ。最初は何だって仮説だろ?」
「仮説は、建築する前に設けられ、
建物が出来上がると取り払われる足場である。」
-[ゲーテ]
ドイツの文豪であるゲーテは、こう言い残している。
私達は、何か新しいことに取り組む時に、
必ず仮にこうなるはずだと予想をたてる。
これを仮説という。
仮説は重要だ。
それは、未来の設計図と言っても良い。
無ければ、何から手を付けて良いかもわからず、
そもそも何をすれば良いのかさえわからない。
学者の場合は、仮説を立て、
実験でそれを実証するといった
サイクルが毎日続くが、
一般人の我々は、その様な形で
仮説を利用することは少ない。
むしろ、こうすれば、
こんな結果になるだろうとか、
こうすればこうなるだろうといった、
未来予測の事を指す。
しかし、未来予測を完璧に
しようと思ってはいけない。
もちろん、できるだけ
正確にしたい気持ちも
分からない訳では無いが、
完璧を求めるあまり、
最初の一歩が踏み出せないようでは、
何時まで経っても前に進めないからだ。
仮説は、最初の方向付けであり、
いわゆる建築物の足場のようなもの。
構築物には途中の設計変更はつきもの。
逆に仮説を完璧にしてしまうと、
途中でその仮説の間違いに気づいたときに
変更がやりにくくなる。
全てが完璧に準備できることはない。
まずは、大まかな仮説を立てたら
直ぐに「行動」という一歩を踏み出そう。
失敗を恐れずに。
最初はなんでも仮設なのだから。
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