6Jun
アニメ 名言 / これは使える! 【アニメの中の素敵な言葉】
©小山宙哉・講談社/読売テレビ・A-1 Pictures
宇宙兄弟 29話『打ち上げ前夜』
【子供の頃は何も気にせずワクワクしていたはずなのにな】
©小山宙哉・講談社/読売テレビ・A-1 Pictures
日々人を乗せて月へと向かう
ロケット「マルス1」と、
機材運搬用の大型ロケット「マルス5」
の打ち上げが迫っていた。
まずは、マルス1打ち上げに先立って、
マルス5が打ち上げられ、成功する。
そして打ち上げに成功したマルス5から、
アルテミスが分離されて軌道に投入された。
次の日、いよいよマルス1の
打ち上げ前日がやってきた。
海岸でアポと戯れるせりかたちを見ながら、
六太とケンジは明日に迫ったマルス1の
打ち上げについて話していた。
ケンジ
「アルテミスも昨日無事軌道に乗ったみたいだし、
あとは明日のマルス1の打ち上げだね。」
六太はケンジと会話しながら、
昔の自分と日々人の事を思い出す。
六太
「実を言うと、今までちゃんと応援して
やったことが無いんだよな、日々人の事。
宇宙飛行士なんて簡単にはなれるわけないだろ
とか、お前も早く諦めろよとか思ってた」
そして、六太はため息混じりにつぶやいた。
「子供の頃は何も気にせずワクワクしていたはずなのにな」
「子供の頃は『大人になれば強くなれる』と思っていたが
大人になるということは弱さを受け入れることだ。
人は生きている限り弱いものだから。」
-[マデレイン・レングル]
アメリカの小説家で、特にジュヴナイル小説で知られるマデレイン・レングルはこう言い残している。
子供の頃は早く大人になりたかった、
皆そうに違いない。
自分の将来はなんとも言えない光と
希望に満ち溢れ、今のちっぽけな自分
から変身して、なにかすごい存在になれる、
そんな気がしていた。
活躍するスポーツ選手に憧れ、
漫画やアニメのヒーローに憧れ、
自分は後何年たったら
大人になれるんだろう、
と考えたことはないだろうか。
きっと皆、子供の頃は何とも
表現し難いワクワクに
満ちていた。
そのワクワクは年齢を重ねるに連れ、
少しづつ色あせ、やがて現実を知り、
自分の限界を知り、忘れ去られていく。
現実は非情だ。
いくら卒業文集に将来の夢を綴った
ところで、自分の能力の限界がある。
自分の限界を受け入れる。
成長するからには、子供のままではいられない。
現実をきちんと受け止め、
順応していかなければならない。
自分に求められるものを知り、
責任を果たしていかなければならない。
しかし、それを乗り越えて、
ワクワクを持ち続けられる大人になることが
できれば、それはとても素晴らしいことだ。
弱さを受け止め、受け入れ、
それでもワクワクを継続できること。
それは成功に至る一つの条件だ。
【漫画全巻セット】宇宙兄弟 <1〜30巻> 小山宙哉【中古】 |
◆◆宇宙兄弟 30 限定版 / 小山 宙哉 著 / 講談社 |