【アニこと】アニメの名言 これは使える！ / ただの名言集じゃない！、アニメの名言と著名人・偉人の格言のコラボレーション！モチベーションを上げるアニメの名言を貴方に

ここにあるコイルスの空間で、一刻も早く
デンスケを治療しなければならない。

イサコは苦悩した。

道順を教えてくれた猫目は
裏切り者の可能性がある。

「お前の兄は生きている。
デンスケを使えば彼に会える」
という猫目の言葉は自分を
おびき寄せるための嘘で
この先に彼の仕掛けた危険な罠が
待ち受けているかもしれない。

無関係のヤサコをこれ以上
巻き込むわけにはいかなかった。

イサコは、ヤサコの手から
デンスケを奪い取り走り出す。

電話を通じてヤサコに
謝罪と、別れを告げて。

イサコにとってこれが
最後のチャンスだった。

兄はもうすでに死んでしまっていて、
会えないかもしれない。

兄の意識を取り戻すために
沢山の人を騙したり、傷つけたこと。

それらはすべて無駄だったのかもしれない。
それでもイサコは、兄に再会する
希望を捨てずに前へと進む。

イサコ
「人と人のあいだには距離がある。

 …遠い距離が。

 私と兄さんのあいだにも。

 でも、ゆっくりと丁寧に探せば隔たりを
 つなげる道が見つかるかもしれない。

希望という光がなければ、
暗闇の中でうずくまって
震える他は無いからだ。

人は太古の昔から、
何かを探し求めて生きてきた。

食べるものが何も無いと
諦めて座り込んでしまえば、
そのまま飢えて死んでしまう。

だから探した。

草の根をかきわけ、土を掘り返し、
山を越え、谷を越え、海をも越えて
ときには傷つき苦しみながらも、
歩みを止めず探し続けてきた。

その先に、何かがあると
信じていたからだ。

もう道は無いと諦めてしまったら、
そこで何もかもが終わってしまう。

全ての場所に、道はつながっている。

道の無い場所など
この世のどこにも存在しない。

未来への道は、必ずある。

だから、決して信じる事を
やめてはならない。