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アニメの中の素敵な言葉

〔 2017 春 アニメ 名言集 / これは使える!/ ネタバレ〕正解するカド 9話 御船哲人の言葉

アニメ 名言集 / これは使える!/ ネタバレ【アニメの中の素敵な言葉】
©TOEI ANIMATION,KINOSHITA GROUP,TOEI

正解するカド 9話『ナノミスハイン』

【ワムやサンサ自体に善悪は無い。
 良いか悪いかは別の基準があって初めて決まる。】


©TOEI ANIMATION,KINOSHITA GROUP,TOEI


無限に電力を取り出す事が出来る装置「ワム」。

人体を睡眠が不要なものに
変化させる事が出来る装置「サンサ」。

異方からやって来たヤハクィザシュニナは、
人類にとって有益な装置を分け与えると宣言した。

人類がこの2つの装置を手にすれば、
世界は劇的に進化するだろう。

ノーコストで湧き出る電力と、
眠る必要の無い身体。

不便なものも、不可能なことも無くなる。

常識はくつがえり、社会は驚くべき速さで
発展し、「変化」してゆくだろう。

ザシュニナは人類に良い結果をもたらす存在だ。

そう考えていた真道であったが、
その「変化」は革新ではなく破壊であり、
悪い結果をもたらすもの。

ザシュニナから人類と世界の尊厳を守るべきだ、
という想いを沙羅花に打ち明けられ考えを改める。

ザシュニナと話し合うため、
真道はひとりカドの中へ赴く。

閉ざされたまま沈黙するカド。

ザシュニナの招き入れた真道以外の侵入を
許さないその姿に不安を感じた沙羅花は、
フレゴニクスを無我夢中で調べる品輪に、
今すぐカドの中へ侵入出来る方法を
考えてくれと頼み込むのであった。

品輪の調査状況を見守りながら、
国家公安委員会の浅野と物理学者の御船は
カドのすぐそばにある仮設施設で一夜を過ごす。

紙で出来たワムを手に、
難しい顔で沈黙する御船に浅野は
ふとした疑問を投げかける。

浅野
「御船先生は、ワムとサンサをどう思われていますか?」

御船
「どうというと?」

浅野
「つまり、この二つが本当に良いものであるのかと」



御船
「ワムやサンサ自体に善悪は無い。
 良いか悪いかは別の基準があって初めて決まる」

「善も悪もいっさい存在しない。
ただ、人間の思考がそれらを作り出すのだ。」

-[シェイクスピア]


戯曲「ハムレット」「ロミオとジュリエット」など、多くの傑作を生み出したイングランドの劇作家ウィリアム・シェイクスピアはこう言い残している。







善悪の基準とは、人間が定めたもの。
良し悪しを考え決めるのは人間であり、
善悪の基準は人によって様々だ。

例えば、自動車。

人や荷物を運搬するのに欠かせない「脚」
としての役割を持ち、先進国に住む人間に
とって、もはや無くては生きてゆけぬと
いうほどの必需品であるそれらは
人類の偉大な発明品であり、文明の象徴だ。

文化の発展に一役買っているという点で、
自動車は間違いなく人類にとって良いもの、
つまり善である。

だが、違う見かたをすれば、それは、
貴重な資源である石油を燃やし、
排気ガスなどの有害物質を撒き散らし、
一度操作を誤れば、物を破壊し、
更には人を傷つけ、最悪の場合
死に至らしめる事もある。

そう考えれば、自動車は悪だ。

人によっては、いつも助けてくれる
良きモノであっても、他の誰かにとっては
親の敵であるという事も有り得る。

このように、同じ自動車でも
捉え方によって良い物にも悪い物にもなる。

言葉もそうだ。

何の気なしに発した気軽な挨拶が、
他人にとってとても気持ちが
良いものになる事がある反面、
深く考えず軽い気持ちで言った冗談が、
他人を深く傷つける事もある。

自分自身は言葉に善悪の感情を
のせていないつもりでも、
善悪の判断をつけられる事がある。

何をもって善とし、悪とするか。

褒められるべきもの、許されざるもの。

その基準は千差万別。

個人の信念や気分によってその基準が
変化する場合もあれば、家庭や学校、
会社など身を置く場所によって異なる場合もある。

何が正しく、何が間違っているのか。

善悪の問題に、明確な答えは存在しない。

だからこそ、つねに思考し、その場で答えを
作り出していかねばならない。

そして自分だけでなく、
他人の持つ善悪の基準も
視野に入れて行動していく事は
人が生きていくうえで、大切な事だ。

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