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アニメの中の素敵な言葉

〔 2017 春 アニメ 名言集 / これは使える!/ ネタバレ〕正解するカド 3話 徭沙羅花の言葉

アニメ 名言集 / これは使える!/ ネタバレ【アニメの中の素敵な言葉】
©TOEI ANIMATION,KINOSHITA GROUP,TOEI




正解するカド 3話『ワム』

【人は、複雑ですから】

©TOEI ANIMATION,KINOSHITA GROUP,TOEI


異方からやって来たと自称する
ヤハクィザシュニナは、カド側
の交渉官となった真道を通じて
日本政府と会談したいという
意思を表明する。

一般民衆に会談の様子を公開する
という条件に政府の要人達が
戸惑う中、内閣総理大臣の犬束は
会談に応じると決断を下す。

突如現れた謎の人物ザシュニナの
正体は一体何なのか。

宇宙人か、未来人か、それとも神か。

未知との遭遇に沸き立つマスコミ
各社は、巨大立方体が空中で静止
する羽田空港に殺到し会談が行われる
時を今か今かと待ち続けた。

自衛隊の車両が待機し、多くの
報道ヘリが飛び交う異様な光景を
尻目に、政府の交渉官である沙羅花は
着々と会談の準備を進めていた。

「前哨戦の手応えはどうでした?」

真道と交渉した時の事を上司の笹内に
聞かれ、表情を曇らせる沙羅花。

交渉中自分のペースが全く掴めず、
終始相手のペースであった事を思い返す。

正体不明であり人類とは根本的に
異なる存在かもしれないザシュニナは
ともかく、自分と同じ人間である
真道の心が全く読めなかった。

何故ザシュニナの交渉官をしている?

どうして異質なものを目の前にして
当たり前の様に冷静でいられる?

彼女にとって真道は、ある意味
ザシュニナよりも不可解な存在だ。

笹内は真道の人柄を高く評価するが、
それでも沙羅花は腑に落ちない様子であった。

沙羅花
「私は国連で少なくない調停を
こなしてきたつもりですが、
あんな相手はいませんでした」

笹内
「彼は信頼できる人間ですよ」


沙羅花
「どうでしょう……人は、複雑ですから」

「人間はつねに、自分に理解できない事柄は

何でも否定したがるものである。」

-[パスカル]


パスカルの定理を発見した人物として有名な、17世紀フランスの数学者・哲学者のブレーズ・パスカルは著書にこう書き記した。







人間の思考は複雑であり、そこから
導き出される解答は常に不確定なものだ。

コンピュータの様に、正確かつ
均一な答えを出す事は出来ない。

周囲から良い人だと評価されていても、
実は裏で悪事を働いている事もある。

好きか嫌いか、男か女か。

相手によって大きく
態度を変える人もいる。

性格や気分、状況や立場が
変われば思考に影響が及ぶ。

それ故に、他人の行動を
予測する事は難しい。

出会って間もない、短い付き合いの
人物であれば尚更だ。

今まで付き合った事の無いタイプの
人物であれば予測はより困難となる。

だが、そこで理解出来ないと
思考停止してはいけない。

理解出来ないと
相手を非難してはならない。

人間は賢い生き物だ。

理解出来ない事をそのままにせず、
理解しようと努力する力を持っている。

空や海が青いのは何故か。

夜空で輝く星の正体は何か。

地球上にいる沢山の生物達が
理解出来ずにいる複雑な世界の
仕組みを、人間は知っている。

知恵を絞り謎を解き明かす。

それを知識として自分の力にする。

複雑な思考が可能だからこそ、
複雑な事柄を理解出来るのだ。

相手を理解出来ないと、
嘆いたり焦る必要はない。

小さな子供がかけ算や割り算を
出来ないのと同じだ。

今は判らずとも、理解する為に
努力し勉強すれば判る様になる。

判ろうともせず、すぐに他人を
否定する姿勢に入るのは理解する事
を放り出す「逃げ」の行為だ。

複雑な謎にも、
逃げずに立ち向かおう。

理解しようとする
姿勢を崩してはいけない。

人であれば誰もが持っている、
複雑さを理解する力を信じよう。

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