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アニメの中の素敵な言葉

〔 2016 夏 アニメ 名言集 / これは使える!/ネタバレ〕ベルセルク 12話 ニーナの言葉

アニメ 名言集 / これは使える!/ネタバレ【アニメの中の素敵な言葉】
©三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/「ベルセルク製作委員会」

ベルセルク 12話『すがるもの、もがくもの』

【怖いって、生きたいってことなんだ!】

©三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/「ベルセルク製作委員会」


悪霊の大群が押し寄せる中、
怪我のせいで上手く走れない
ニーナは絶望的な状況に置かれていた。

押し合いへし合いで逃げ惑う人の波に
飲まれ、あわや押し潰されてしまう
という寸前でルカに救出される。

安心したのもつかの間、
悪霊達がすぐそこまで迫っている
ことに気が付く二人。

このままでは逃げ切れない。

ルカはとっさの判断で、
ニーナを近くにあった
樽の中へと押し込む。

この樽の中で隠れていれば
大丈夫だと言うルカ。

一人を嫌がり怯えるニーナを
樽の中へ閉じ込めるのであった。

真っ暗闇でひとりぼっち
になってしまったニーナは、
震えながら涙を流す。

…もう駄目かもしれない。

このまま悪霊達に
喰われてしまうかもしれない、
そうでなくともわずらっている
不治の病でいずれ死んで
しまうかもしれない。

いつものように物事を
悲観的に考えるニーナ。

自分を臆病者の弱虫だと
さげすむ彼女だったが、
臆病者だからこそしぶとく生き残る
ことが出来るのかもしれない、
というルカの言葉を思い返し
自分自身が持つ生への執着心を
肯定的にとらえ、心の中で
つぶやいた。

(どうせ死んじゃうかもしれないのに…。
 でも温かいよこれ…
 怖いって思えば思うほど、
 生きてるって感じる。
 血を吐けば吐くほど、
 自分の血が温かいって分かる…)

「やってみる…やってみるよルカ姐!
 怖いって、生きたいってことなんだ!」

「恐怖は常に人間の中に何か正しくないことが生じた徴候である。

恐怖は、苦痛が肉体に対して果たすのと同様に、

精神に対しても貴重な警告者の役目を果たす。」

-[カール・ヒルティ]


スイスの哲学者であるカール・ヒルティ。弁護士や大学教授という職に付いた経験があり、キリスト教徒でありながら、仏教やインド哲学、イスラム教にも精通している彼は自身の代表的な著書である『幸福論』にこう書き記していた。







恐怖心を感じやすい人には
「臆病者」「小心者」等という
ネガティブなイメージが常に
つきまとっている。

しかし、それは人間に
備わっている防衛本能であり
決して悪いものではない。

例えば、道を歩くとき自動車に
ひかれないように気を付ける、
という社会で過ごす人間として
当たり前の行為。

これはひかれて怪我をしたり、
死んでしまったら大変だ
という危機感、つまり「恐怖」
という感情があってこその行為だ。

また、台風や地震などの自然災害。

これらを恐怖せず楽観視する人間は
真っ先に痛い目を見る。

怖いと感じたら、誰が何と言おうと
迷わず安全な場所に避難したほうが良い。

危険を察知し恐怖するという
防衛本能があるからこそ、
人は安全に生きてゆける。

臆病というのは、危険を避け
安全でいたいという気持ちが
人一倍強いということ。

ささいなことにでも
危機感を持てる人、それは「臆病者」
であっても「愚か者」では無い。

どんなに他人から「怖がり」等と
笑われようと、けっして恐怖心を
軽視してはいけない。

あなたの本能が生きろと
叫んでいるのなら、
それに従わない理由は無いはずだ。

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