【アニこと】アニメの名言 これは使える! / ただの名言集じゃない!、アニメの名言と著名人・偉人の格言のコラボレーション!モチベーションを上げるアニメの名言を貴方に

menu

アニメの中の素敵な言葉

【あにこと】〔 アニこと アニメ 名言集 / これは使える!/ ネタバレ〕ワンピース 86話 ヒルルクの言葉(1)

アニメ 名言 / これは使える!/ ネタバレ【アニメの中の素敵な言葉】
Ⓒ尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション




ワンピース 86話『ヒルルクの桜と受け継がれゆく意志!』

【人は いつ 死ぬと思う?
 心臓をピストルで撃ち抜かれた時… 違う
 不治の病に犯された時… 違う
 猛毒キノコのスープを飲んだ時… 違う
 人に忘れられた時さ…!!】


Ⓒ尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション


自らが医術の師と仰いでいた
ヒルルクが余命10日と知った
チョッパーは、間違った知識で
「万能薬」だと思い込んだ
猛毒のキノコのスープをヒルルクに
飲ませてしまう。

余命いくばくもない事を悟ったヒルルクは、
その事実を知りながら、チョッパーの努力に
報いる為、あえてスープを飲むのだった。

ヒルルクは、自らの命が残り半日であると自覚し、
死に場所をドラム城に選んで出かけていく。

医療大国ドラムの精鋭医師団である
「イッシー20」が病に倒れたという話を
聞きつけ、彼らを救いに行くためだ。

しかし、それはヒルルクとDr.クレハを
おびき寄せようとしたワポルが流した嘘の情報であり、
実際にはイッシー20のメンバーは健康そのものだった。

それを知ったヒルルクは、誰も病気でなくて良かった、
自分がだまされただけで良かった、
と涙を流して歓喜する。

ワポルによって射殺命令が下るも
ヒルルクはこう言った。

「やめておけ
 お前らに俺は殺せねえよ。」

「人は いつ 死ぬと思う?
 心臓をピストルで撃ち抜かれた時… 違う
 不治の病に犯された時… 違う
 猛毒キノコのスープを飲んだ時… 違う
 人に忘れられた時さ…!!」

「死者も我々がまったく忘れてしまうまで、

本当に死んだのではない。」

-[ジョージ・エリオット]


イギリスの作家、ジョージ・エリオットの言葉だ。







人は生きてきた以上何かを
残したいと願うものだ。

生まれて死んだ、一度きりの
その人生すべてが無為である
とは、誰も思いたくない。

死を経験して戻った者はいないし、
どんなに優れた哲学者でも、
医者でも、死について語るのは
あくまで憶測の域を出ない。

そうである以上、そこに何らかの
願望が入り込んでくる事も、当然の事。

「人が本当に死ぬのは、
 誰の記憶からも消えた時」
という思想は、古くから名言として
今日まで数多く語られている。

これを生者のロマンティシズムや
センチメンタリズムと片付けて
しまう事は簡単だ。

しかし、物理的に何の影響も
与えることができなくなった、
すなわち概念として固定した
死者の遺した遺志が、時として
生きている人間を動かす原動力
になるという現象は、多かれ少なかれ
誰もが経験する事である。

我々にとって日常的な例に置き換えて
考えてみれば、死んだ親の教えや
いいつけを子が守っていく、そうした
何気ない行動により、死者は生者の
心の中で息を吹き返す。

死者を思い出すだけでも構わない。

生きていく時間のいくらかを、
死者のために費やすという行為は、
死者から生者へと与えられた影響であり、
それは死者が生きていた時と何も変わらない。

「記憶の中に生きている」という言葉は、
生者の都合の良い願望かもしれないが、
そう信じる事により、生きていく者達も、
また死にゆく者達も、死という圧倒的に
未知な現象に向き合った時に、
一筋の希望を抱く事ができるのだ。

関連記事