【アニこと】アニメの名言 これは使える！ / ただの名言集じゃない！、アニメの名言と著名人・偉人の格言のコラボレーション！モチベーションを上げるアニメの名言を貴方に

働き詰めの毎日に疲れを感じる
事は無いものの、沙羅花から
「定期的な休息は交渉官の義務だ」
と指摘され休暇を取る事に。

母親の美晴に会う為、実家へ
帰省した真道。

異方側の交渉官として一躍
有名となった彼の帰宅を、
美晴は笑顔で迎え入れるのであった。

用意した缶ビールを開け、
他愛のない話をする。

冗談を言い、笑顔で食事を共にする。

久々に会う2人の間に親子水入らずの
ゆったりとした時間が流れた。

カドの移転による避難計画等、
一頻り話した後。

仕事は上手くいっているかと
美晴に聞かれた真道は、交渉相手
である異方存在の価値観は人間と違う、
だから意思の疎通に苦労する
事が有ると答えた。

謎の多い異方存在に嫌悪感を
示す事も無く、美晴はふと頭に
浮かんだ素朴な疑問を口にする。

異方存在に家族はいるのだろうかと。

今この場で語り合う親子の様に、
異方存在も家族と共に楽しい時間を
過ごす事があるのだろうか？

息子と酒を飲む事を幸福と感じる
彼女は、異方からたった1人でやって
来たヤハクィザシュニナの姿を思い返す。

美晴
「子供は出来るのかしらねぇ？」

それは人間にとって
何よりも尊ぶべき物だ。

苦難と幸福を分かち合い、
助け合う事。

同じ屋根の下で、
暖かな時間を共有する事。

誰もが持つべきで、
何よりも価値が在る。

当たり前に在る様だが、
手に入れる事は難しい、
安らぎの時間だ。

だが、その幸せを維持
するのは容易ではない。

病気や飢饉が蔓延し、子供が
20歳まで生きられない事も
珍しく無かった昔程では無いが、
医学が発達し食料が大勢の人に
行き渡る様なシステムが
出来上がった現代でも、
子供が無事大人に成れる
保証は何処にも無い。

事故や病気で死に別れる事もある。

様々な事情で、家族が
バラバラになる事もある。

お腹を痛めて産んだ子を守り、教育し、
立派な大人に成るまで育てる。

それはとても難しい事。

親と子が共に過ごせる時間は
限られているのだ。

人生は出会いと別れの繰り返し。

遅かれ早かれ、家族という名の
運命的な縁が切れる日は
必ず来てしまう。

家族と過ごす時間というものは、
決して無駄には出来ない貴重な時間だ。

自分の子供がお酒を
飲める様な年齢になる。

20年間、何事も無く健やかに
成長してくれた我が子を見て
喜ばない親は居ない。

勿論子供から見ても、親が20年間
ずっと自分を見守っていてくれる
という事実に喜びを感じる。

それは、当たり前では無い
奇跡の様な出来事。

お酒を酌み交わす。

下らないお喋りをする。

一緒に買物へ出かける。

手段は何でも良い。

家族と楽しい思い出を作ろう。

限りある時間の中で、
その幸せを噛み締めよう。