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アニメの中の素敵な言葉

〔アニメ 名言集 / これは使える!/ ネタバレ〕 秒速5センチメートル 2話 澄田花苗の言葉

アニメ 名言 / これは使える!/ ネタバレ【アニメの中の素敵な言葉】
ⒸMakoto Shinkai /CoMix Wave Films




秒速5センチメートル 2話『コスモナウト』

【ひとつずつ、できることからやるの】

ⒸMakoto Shinkai /CoMix Wave Films


遠野貴樹は澄田花苗が
中学の時に転校してきた。

他の男子生徒とは一線を
画す雰囲気を持つ貴樹に
花苗は一目惚れしてしまう。

以来、花苗は貴樹を
想い続け、同じ高校にも
進学することができた。

高校三年生になった今も
花苗は貴樹を想い続けているが、
未だに自分の気持ちを
伝えられずにいる。

花苗はサーフィンで波に乗れたら
貴樹に自分の想いを告白しようと
決めているが、極度の不振に陥り、
それができない。

貴樹は卒業後、東京に行くと言う。

時間はもうない。

花苗も進路を決めなくてはいけない。

だが、サーフィンも、貴樹の事も
思うようにいかない状況で、
決めることができないでいる。

周囲の友人たちが進路を決めていく中、
花苗だけが取り残されていく。
気持ちばかりが焦っていく。

ある日、花苗は帰り道で一緒になった
貴樹から、貴樹もまた悩み、迷って
ばかりである事を聞く。

出来ることを何とかやってるだけ、
という迷いとは無縁な存在に思えた
貴樹の意外な告白に、花苗は驚く。

迷い、悩んでいるのは
自分ばかりではない。

憧れの貴樹もまた、自分と同じだった
事を知り、花苗の表情は明るくなる。

後日、花苗は姉と一緒に海に行く。

姉に進路は決めたのかと問われた花苗は、
やはりまだ分からない、と言った後、
こう、答えた。


「ひとつずつ、できることからやるの」

「何はともあれ、我々は我々の

畑を耕さなければなりません。」

―[ヴォルテール]


フランスの哲学者、作家、歴史家、ヴォルテールの著作「カンディード」にある台詞だ。







何をやっても上手くいかない。
何をやれば良いのか分からない。

そんな状況は誰にでも、そして
いつでも起こり得る事だ。

自分の能力が足りていない。
運やタイミングが悪い。

自分の中での事もあれば、
外的要因の事もあるかもしれない。

その様な時は、

「なぜ自分だけ?」

或いは、周りと比べて

「自分は劣っているのか?」

と、自問自答してしまう。

だが、冷静になって周囲を
よく見てみると、そうではないと、
ふと気付く。

この世界は、不都合な事や、
不条理や不幸で満ち溢れている。

上手くいっていないのは自分一人ではなく、
不幸なのは自分一人ではない。

上手くいかない時や、
悩みや迷いがある時は、
世界はそういう風に出来ている
と一旦受け入れてみる。

しかし、その様に達観したところで、
自身の状況は何も変わらない
という不満が生じてくる。

上手くいかない現状を
嘆いても仕方がない。

ならば、流れに身を任せるのではなく、
世界が上手くいかない物なら、
それに立ち向かわなくてはならない。

あれこれ考えるよりも、
何か出来ることを見つけ、
行動を起こし、
現状を切り開いていくべきだ。

八方が塞がっている中でも、
何か出来ることを探す。

これが出来たら、次の出来る事。

それも出来たら、また更に次に出来る事。

出来る事を少しずつ。

それを積み重ねていった時、
ある時、あんなに悩んでいた自分が
いつの間にか、とても強い人間に
変わっている事に気付く。

その時の思いたるや、
この世界に生まれ出た時の様に、
まるで、さなぎが蝶になる時の様に、
新しい世界に触れた感動に包まれる。

あなたにもそういう時がやってくる。

それは行動し続けた者しか
味わえない、甘美な感覚。

毎日行動しよう。

出来る事を少しずつ。