24Jun
アニメ 名言 / これは使える！【アニメの中の素敵な言葉】
©2016 三部けい／KADOKAWA／アニメ「僕街」製作委員会
©Kei SANBE 2015／KADOKAWA
僕だけがいない街 10話『歓喜』
【善行も悪行も本質は同じ。
人が自らの欠陥を補うための行いに過ぎない】
©2016 三部けい／KADOKAWA／アニメ「僕街」製作委員会
©Kei SANBE 2015／KADOKAWA
誘拐殺人事件の本来の
被害者が助かったのだが、
代わりに別の誰かが
狙われるのではないかと
悟は考えていた。
最近クラスで浮いてしまっている
美里がターゲットにされないように
尾行をしていたが、突如美里は
姿を消してしまう。
近くには怪しいトラックが
通っており、たまたま通りかかった
担任の八代に頼み、その車の後を追う。
悟は誘拐犯がいる設定で
ひとりぼっちの女の子に声をかけて
仲間にするという探偵ごっこ
やっていると八代に話す。
悟は美里を囮扱いしてしまったことを
悔いているようだったが、
それに対し八代は罪悪感を抱いたり
恥じたりする必要はないと言って、
続けて話す。
「善行も悪行も本質は同じ。
人が自らの欠陥を補うための行いに過ぎない」
「悪人とは、いかに善良な過去を持っていても、
まさに堕落の道をたどろうとし、善良さの度合いが減退する人間である。
善人とは、いかに道徳的に価値の少ない過去と持っていようと、
さらに善に向かって進んでいる人間である」
－[ジョン・デューイ]
アメリカ合衆国の哲学者、ジョン・デューイ。彼は「哲学における経過」でこう述べている。
自分の身を削ってまでも人の為に行動する人。
人を蹴落としてまで自分の為に行動する人。
この両者を見れば場合多くの人が、
前者を【善】と見て、後者を【悪】と見る。
だが前者のような善人にも、
小さからず悪は住んでいる。
それが生きていく中で
小さなままとは限らないし、
見たままの善が、本質的にも
善だとは限らない。
殺人事件のニュースで加害者を
知る人のインタビューで
「とても良い人で、人を殺すような人には
見えない。信じられない。」
というようなコメントをよく聞く。
どんなに良い行いをしてきて
誰もが認める善人だとしても、
心の奥底で悪を育てている人はいる。
善人として生きていても、
悪人になってしまうことがあるのだ。
後者のような悪人として生きてきた人にも
少なからず善の心はある。
自分の過ちを悔やみ、
善人として認められなくとも
生きていこうという人は沢山いる。
過去の過ちは消えないし、
過ちの度合いによっては
許されないこともある。
それでも自分の悪があったことを認め、
善を育てていくことはとても素晴らしいことだ。
人は善も悪も両方を持って生きている。
善があるから悪があり、
悪があるから善がある。
悪を消すことは難しいが、
自分の悪に気づけば善に
向かって生きればいい。
善悪をどう扱うかは自分次第。
自分の悪と向き合って、
善の心を育てていこう。
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